デジタルツイン(Digital twin)とは?~薄れる現実と仮想空間の境界線~

前回の記事「メタバースとは何?~変化するコミュニケーションの形~」では、「メタバース」とその活用事例についてご紹介しました。

今回の記事では、現実世界を仮想空間へ双子のように再現する技術「デジタルツイン」についてご紹介します。

ヒーロー画像(デジタルツインとは何?)

デジタルツインとは何?

デジタルツインとは、「現実にある物体や環境を、仮想空間の中でまったく同じように再現する技術」です。

現実空間に存在するものを仮想空間上に再現することで、物理的な制限を気にすることなく、分析やシミュレーションが可能となります。これによって、今後起こるであろう課題点の洗い出しや対応すべき準備が、より明確になります。

デジタルツインで活用されている技術とは?

デジタルツインは、複数のIT技術を連携させることで成り立っています。以下に、大きく3つご紹介します。

1. 「IoT」技術

IoT技術は、現実世界におけるモノのデータを収集して仮想空間へ連携し、現実世界と同一の情報環境をつくります。

2. 「5G」技術

5G技術は、大容量データを高速かつ低遅延で送受信でき、仮想空間と現実世界をリアルタイムに紐付ける役割を担います。

3. 「AI」技術

AI技術は、莫大なデータを効率的に分析でき、仮想空間での未来予測におけるシミュレーションなどに役立ちます。

イメージ画像(デジタルツインで、リアルデータを分析して現実世界にフィードバック)

デジタルツインの活用メリットとは?

デジタルツインの活用メリットは、各業界によって異なります。

製造業の場合には、製造過程をシミュレーションしておくことで、試作品の製造にかかる期間を短縮したり、コスト削減、製品の品質向上、生産性向上・効率化などが期待できます。

医療や建築現場などにおいては、作業シミュレーション(イメージトレーニングに近いです)をおこなうことで、作業時のミス・リスクの低減や、遠隔地への作業支援などが可能となります。

さいごに

このように「デジタルツイン」は、様々なIT技術に支えられることで、活用の幅を大きく広げています。そしてデジタルツインは、製造業だけでなく、不動産や都市開発など、ビジネスだけでなく国家・自治体のプロジェクトなどでも積極的に活用されています。

デジタルツインや3DCGの活用・配信でお困りのことなどございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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