海外市場向けコンテンツのローカライズに必要な要素とは?

クールジャパン戦略にもみられるように、海外において日本のコンテンツの価値を高めていこうとする動きは、近年さらに活発化しています。そのような中で、海外市場向けにコンテンツを準備すること(ローカライズ)は、メディアとエンターテイメントを成長へ導くための、最も重要な道のひとつとなっています。

しかし、実際にローカライズを実施するにあたって、懸念される点は何でしょうか?

今回は、コンテンツのローカライズに必要な要素と、それらを実現するワークフローの簡素化について考えていきます。

ローカライズの代表例とその重要性

ローカライズには、以下のようなものが挙げられますが、いずれもコンテンツの収益化において重要な要素です。

  • 言語の翻訳
  • 字幕付与や音声吹き替え
  • 各国のコンプライアンス(法令遵守)に対応するための編集
  • その他の再編集

各コンテンツには、より多くのエピソードが求められており、それを消費者に届けるための経路もこれまで以上に増えています。

例えば米国Netflix社では、とあるコンテンツに26言語の字幕を付け、9言語に吹き替えています。同社にとって、米国外の市場からもたらされている収益は膨大であり、ローカライズが最も重要な仕事の一つであることを物語っています。

ローカライズは、スポーツやニュース、イベントなどのライブストリームよりも、テレビ番組や長編映画などのような収録済み・完パケ済みのコンテンツに適しています。しかし同時に、放送ネットワークや映画スタジオ、各ストリーミングサービスなど、多種多様なプレーヤーもカバーしており、同様にグローバルなリーチを持っているゲーム作品も含まれています。

言語のローカライズ

ローカライズにおいて、最も重要な要素は「言語」です。

言語化には、字幕、クローズドキャプション(視聴者側の設定で表示・非表示を切り替えられる字幕の一種。関連する音声情報や効果音などの音楽情報の文字起こしを含む)、そして吹き替えがあります。

コンテンツクリエーターが選択できるサービスは、画面に表示されるコンテンツと同じように、サービスによって品質も異なります。長編映画などの場合には、字幕へ文化的なニュアンスを加味するために専門の翻訳者が起用されることが多い一方で、音声からGoogle翻訳を介して自動的に生成された字幕が付与されている作品もあります。

ただし、翻訳者は日々進化する言語や現地のイディオムに完全に対応していく必要がありますが、方言や地域独特のニュアンスによって、その作品の本質がグローバルに伝わらない可能性も出てきます。このように、言語のローカライズは、非常に重要な作業であると言えます。

コンプライアンスに対応するための編集

次に、各国のコンプライアンスへ対応するための編集について、見ていきます。

画面上またはダイアログ内のコンテンツは、特定の地域における分類規則を満たす必要があります。多くの国では、冒とく的な表現やセクシュアリティの描写が許容されていない場合も多く、その国に準じたコンプライアンス編集が必要です。

言語にまつわるルールは、世界のさまざまな地域で非常に変動しやすく、センシティブな問題です。例えば、単純に耳障りなだけの冒とく的なセリフであっても、制限される対象になり得ます。特定の単語が許可されつつ別の単語が制限されるため、番組や映画によっては、冒とく的な表現に対処するためだけに、何カットも制作することもあります。

再編集

コンテンツが別のメディアに転用される場合には、再編集が必要になります。

例えば、長編映画をテレビで放送する際には、コマーシャルに切り替えられる最適な場所を見つけてカットするなど、新しい構造に準拠するための最適な場所で編集しなければなりません。

また、視聴者に気付かれないようにしつつ、意図したタイムスロットに合わせて時間を削ったり追加したり、特定のシーケンスを絞り込んだり伸ばしたりする必要性が生じる場合もあります。

ローカライズされたコンテンツファイルの運用

コンテンツ自体のローカライズはもちろん、これらの異なるバージョンをパッケージ化し、放送局やパートナーに転送できるようにする技術的なワークフローもあります。

これは間違いなく最も重要なステップであり、ローカライズされたコンテンツが価値を発揮するのは、意図した目的地に無傷で納品された場合にだけです。

当社が提供している大容量ファイル転送サービス「Broadmedia CDN ストーク」では、米国Signiant社のMedia Shuttleテクノロジーを採用しており、世界のメディア業界におけるローカリゼーションワークフローで広く使用されています。

ファイル運用サービスは、編集者やエフェクト技術者、ディレクター、プロデューサーなどのチーム要員が離れているほど、より便利かつ効率的に現場を動かします。

ローカライズがこれまで以上に大きな収益の一部を占めるようになった今、それは絶えず変化する多くのターゲットを見据えることを意味します。

そして、ファイルやデータの管理だけではなく、ローカライズに対応するためのクリエイティブな要求に集中する必要があります。自社や人的リソースだけでの対応には限度もあり、バックグラウンドで達成しようとしていることについて、効率化して管理するソリューションが必要な場合も出てくるでしょう。

ローカライズは、新たなグローバリゼーションに必須です。当社が提供している大容量ファイル転送サービス「Broadmedia CDN ストーク」では、映像を含む大容量ファイルを、フォルダーごと国内外を問わずセキュアかつ高速に転送・共有することで、効率的で簡単なローカライズを可能にします。

運用でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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