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機密性の高い大容量ファイルのセキュアな高速転送で、運用の大幅な効率化を実現。

ブロードメディア株式会社 スタジオ・コンテンツ本部

大容量ファイル転送

ブロードメディア株式会社
スタジオ・コンテンツ本部 プロダクション事業部

当社でスタジオ・コンテンツ事業を手掛ける部門。世界中の映画やテレビドラマ、アニメなど映像作品の権利をオールライツで買い付け、国内での放映権販売や劇場配給、DVDおよびBlu-rayの販売、それに関連する日本語版字幕・吹替・音声制作などをおこなうほか、動画配信サービス・電子コミック・エンタメ情報サイトを運営している。

お話を伺った方

  • プロダクション事業部 ローカライズ制作部本田 哲浩 氏
  • プロダクション事業部 音声技術部長井 利親 氏

導入いただいた商品

ブロードメディアCDN ストーク

映像をはじめとする大容量ファイルを、国内外を問わずセキュアかつ高速に転送できる、エンタープライズ向けのファイル送信・共有サービスです。高度な認証やデータ安全性・機密性の確保によって、強固なセキュリティーを実現します。

導入前の課題

急な案件への対応が難しい

FTPでは転送速度が遅く不安定

HDDなどの物理輸送への依存を下げたい

選定ポイント

ファイルのサイズや数に上限がない

高度なセキュリティーと運用管理

直感操作で誰でも使いやすい

導入後の効果

テレワークへの対応

利便性向上で急な案件へも対応可能に

物理輸送の頻度が低下

状況可視化とセキュリティー向上

導入前の状況と課題

当社のプロダクション事業部では、海外の映画やテレビドラマ、アニメなど映像作品の日本語版(字幕・吹替・音声)を制作する。その業務特性から、取り扱うコンテンツファイルは大容量となり、機密性も高い。コンテンツファイルには、日本語版の吹替・字幕制作における音声ファイルや映像プロキシファイル、字幕制作ファイルなどといった制作過程のファイルが含まれ、社内はもちろん、外部スタジオなどとのやり取りが頻繁に発生する。

「大容量ファイルを日常的にやり取りする必要がありますが、ファイル伝送の運用について、時代変化とともに課題へ直面することが多くなっていました。FTP転送には速度や安定性の面で難があり、当時導入していた転送サービスではファイルサイズの制約を受けやすいことから、ファイルサイズが上限を超える際などには、その都度USB HDDなどに書き出して物理輸送する必要がありました。このような物理的な運用は、時間的・人的効率の面から限界があります。」
(長井氏)

加えて、急な案件への対応や、スケジュール変更などが珍しくないことから、より効率的な対応が求められる。このことからも、安定したファイル伝送手段の確立が急務であった。

「海外メジャーコンテンツも扱う上でのコンテンツセキュリティー要件を満たすことや、今までのUSB/HDDなどの物理メディアへの依存を減らすため、業務ニーズに応えられるファイル転送サービスが必要でした。」
(長井氏)

機密性の高いコンテンツを取り扱うことから、高度なコンテンツセキュリティー要件を満たす必要があり、必然的にフリーの転送ツール・サービスは使えない。法人向けの転送ツールやオンラインストレージサービスでも、認証まわりやデータ整合性、扱えるファイルサイズなどの関係から、要件を満たせなかったという。それだけでなく、ファイルをやり取りする関係者が他拠点にわたることも少なくないので、主要ラボで使用されるような大がかりなシステムではなく、どこからでも誰でも容易に使用できる必要があった。

急な案件への対応が難しい

FTPでは転送速度が遅く不安定

HDDなどの物理輸送への依存を下げたい

選択した理由

別プロジェクトのメンバーへ課題について相談したところ、Broadmedia CDN ストーク(以下、CDNストーク)を紹介された。仕様確認や動作検証の結果、求められていた各種要件を満たせることがわかった。

懸念していたセキュリティーについても、TLS(Transport Layer Security)などの標準技術をベースとしつつ、業界標準とベストプラクティスに従って開発されている。ストレージ(実データの保管場所)を自社運用できることも、評価した。

「大規模なシステム導入を伴わずに利用でき、ファイルの大きさや形式、数に関係なく、高速かつ安定して転送できました。ブラウザーを通じた操作も直感的でわかりやすいので、関係者の誰とでも容易に共有できます。セキュリティーを考慮した独自の仕組みや管理機能も、高く評価しました。」
(長井氏)

また、初期費用を抑えられ予算化しやすい料金体系や、メディア業界における豊富な導入実績も、導入判断を後押ししたという。

ファイルのサイズや数に上限がない

高度なセキュリティーと運用管理

直感操作で誰でも使いやすい

Broadmedia CDN ストークの仕組み図
実データを社外に預けずに、安全にファイルをやり取りできる。

導入後の効果

CDNストークによって、高速かつ安定的なファイル転送を実現したことで、すぐに業務面での改善がみられた。

「ほとんどのファイルをオンライン上で転送できるようになり、物理輸送の頻度は下がりました。輸送に伴う梱包や送付通知などの事務的作業が削減されつつ、ファイル自体も高速に転送されるので、業務効率は大きく改善されました。作業までのリードタイムも削減されるゆえに、急な案件へも対応しやすくなりました。」
(本田氏)

物理輸送を減らすことは、昨今のコロナ禍におけるテレワーク・リモート環境の推進にも大きく寄与したという。ファイルのやりとりをオンラインで完結でき、ブラウザー操作でアップロード/ダウンロードをおこなえることから、場所や端末を選ばないためだ。

CDNストークでは、3種類のユーザーポータルが提供される。その中でもプロダクション事業部では、主に「Shareポータル」と「Sendポータル」を用途により使い分けて運用している。Shareポータルは、チーム内での共有などで使用していて、ファイル共有サーバーのように、フォルダーごとに利用可能者やアップロード/ダウンロードなどの権限を割り振っている。そしてSendポータルは、メールのように誰かへファイルを送付する際に使用する。

セキュリティーや運用管理の面でも、ファイル送受信のログをシステム上で保管できていることはもちろん、管理画面上で可視化できるようになったことによる利点も大きいと話す。

「制作プロジェクトが多く、同時進行すること珍しくないので、これらを可視化する必要がありました。社内全体で動いているファイルが直感的に見えるようになったことで、業務の進捗状況などもチェックできるようになりました。転送ツールとしての基本機能が使いやすいだけでなく、運用管理にも幅を持てる点は、とても助かっています。」
(本田氏)

テレワークへの対応

利便性向上で急な案件へも対応可能に

物理輸送の頻度が低下

状況可視化とセキュリティー向上

「Sendポータル」を通じてファイルを受け取る様子
「Sendポータル」にて、ブラウザーを通じて大容量ファイルを受け取る様子。

今後の活用

昨今のコロナ渦による影響を受け、プロダクション事業部においてもテレワーク・リモート環境での業務が増えている。このような中で、CDNストークの担う重要性も増していて、今後においても活用を促進していきたいという。

一方で、海外とのやり取りにおいては、まだCDNストークを活用しきれていない状況だと話す。

「海外との直接的なやり取りでは、相手先の指定する別手段を使わざるを得ないケースが、少なからずあります。とはいえ、ツールとして認知が徐々に広がっているようにも感じるので、今後は海外とのやり取りにおいてもCDNストークの活用を広げていきたいと考えています。」
(本田氏)

ブロードメディア ロビー

会社概要

会社名
ブロードメディア株式会社
URL
www.broadmedia.co.jp
本社所在地
東京都港区
設立
1996年
資本金
600百万円 (2020年9月15日現在)
売上高
110,991百万円 (2021年3月期)

※記載されている製品名、サービス名、社名、およびロゴマークは、各社の商標または登録商標です。※記載内容は、予告なく変更されることがあります。※記載内容は、取材時点の内容にもとづきます。

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