Aryaka導入により海外拠点とのWeb会議、AWSアクセスを高速化。

拠点間コミュニケーションの課題

電源ICを開発/販売するトレックス・セミコンダクター株式会社は、世界の需要に対応するため、海外6カ国、8箇所の拠点におけるスピーディーな情報共有・コミュニケーション向上が大きな課題となっていました。特に、上海、深圳にある中国拠点のネットワーク アクセスにおいては、切断が発生するなど早急な対応が必要でした。

「トレックスでは以前から拠点間のコミュニケーションにWeb会議 システムを使用していましたが、音声や映像の遅延が頻繁に発生し、早急な改善を求められていました。また、AWSの導入に伴い、海外拠点からAWS環境への安定した接続環境を構築する必要性に迫られていました。しかし、海外拠点を含めたネットワーク網の再構築を自社でおこなうには多大な時間とコストが発生するため、検討には時間を要していました。」
(同社 情報システムグループ 種秀俊氏)

上記の課題を解決するため、フルマネージドのクラウド型SD-WANソリューションであるAryaka SmartConnectが採用されました。

「Aryaka SmartConnectは中国での実績も多く、サービスモデルのため数時間で導入できることを、高く評価しました。また、AryakaのPOPは世界中に展開されており、トレックスの各海外拠点からの接続性が高いことも、重要なポイントでした。」
(種秀俊氏)

グローバルSD-WANネットワーク

グローバルに展開されたPoPに、お客様の拠点を接続するだけで、Aryakaの高速ネットワークを利用することができます。
トレックスの上海拠点から最寄りのPOPまでは約3msで接続されています。また、Aryakaの上海POPから東京POPまでは約25msで、非常に安定したレイテンシーを保っています。 東京にあるAWSとPOPの接続には、AWS Direct Connectが使用され、レイテンシーはわずか0.15ms程度です。

AWS、Zoomアクセスの高速化

インターネットの混雑を理由に発生するパケットロスや遅延は、特に長距離のグローバル接続において多発し、クラウドサービスの円滑な利用を妨げます。AryakaのグローバルSD-WANネットワークは、クラウド接続時のパフォーマンスを最大限高速化できるように設計されており、特に長距離のクラウド接続は通常のインターネット経由での利用と比べて大幅に高速化されます。更に、ネットワークに内蔵されたWAN最適化機能によってトラフィック量は削減され、より高速で安定した通信を実現します。

従来、トレックスの中国拠点からAWS東京へはインターネットVPNで接続されていましたが、Aryakaの導入により接続性は改善され、WAN最適化の効果によってアプリケーションのパフォーマンスが向上しました。また、Aryakaネットワーク経由でZoomミーティングを利用することにより、各拠点は常に最適な経路でWeb 会議に参加することができ、インターネットの不安定さによって生じる音声や映像の遅延に悩まされることはなくなりました。

「Aryaka SmartConnect 導入後は、事前にあったサービス説明通り、安定した高速なネットワークアクセスが実現されています。物理拠点のみでなくクラウドサービス(AWS、Zoom)とAryakaネットワークとの接続もスムーズに完了し、AWSへのシステム移行、ビデオ・Web会議システム(Zoom)の積極的な利用に繋がっています。 導入においては十分なサポート体制が組まれている事から、現地にIT専任のいない当社においてもスムーズな導入ができ、とても助かりました。」
(種秀俊氏)