RKS山陽放送株式会社 様
JNN系列に属し、岡山県と香川県を放送対象地域とするRSK山陽放送は、ドキュメンタリー番組制作など報道分野に力を注ぐとともに、地域に根ざした番組づくりとイベントの企画・運営をおこなっている。
お話を伺った方
- メディアプロモーション室 主査筒井 規夫 氏
- メディアプロモーション室 主任佐々木 亮介 氏
導入いただいた商品
Akamai Web Application Protector (WAP)
管理しやすいWAFとDDoS防御機能を、シンプルに統合したウェブセキュリティー・ソリューションです。従来よりも少ないコストと工数で、お客様のウェブサイトやウェブサービスを保護しつつ、パフォーマンスを向上します。
導入前の課題
Webサイトへの急激なアクセス集中によるサーバーの負荷低減
Webサイトへのサイバー攻撃に対するセキュリティーの強化
インシデント発生時のトラブル対応における迅速な運用サポート
選定ポイント
CDN+WAF+運用サポートを組み合わせたワンストップの課題解決
Akamaiソリューションの運用を専門エキスパートがサポート
24時間365日の有人監視をすることで、保守・運用体制の強化
導入後の効果
Webサイト上での安定したコンテンツ配信
サイバー攻撃に対する堅牢なセキュリティーの構築
各分野で専任のプロフェッショナルによる運用・監視サポート
インフラ整備による新ビジネス展開の加速
導入前の状況と課題
2019年8月、RSK山陽放送に所属していた女子プロゴルファーが海外トーナメントで大活躍したことから、同局のサイトにアクセスが集中。一時サーバーが落ち、Webサイトが表示できない状態に陥った。その時は市民マラソン配信のために用意したネットワークを借用することで事なきを得たが、インターネット関連のインフラ整備は急務だった。
「急激なアクセス集中に対するサーバーの負荷低減とともに、メディアプロモーションにおける運用体制の整備が必要でした。今後ネット配信の強化とともに様々なビジネスの展開を考えていましたが、そのためには効率的で安定したコンテンツ配信と堅固なセキュリティーは不可欠でした」
と筒井氏は話す。
放送局という公共性が高く社会的責任の重い組織であるため、Webサイトへの攻撃や情報漏洩などへの備えは重要だ。新たなビジネスで個人情報を扱うためにもセキュリティーの強化は欠かせない。また、同局はオンプレミスでWebサーバーを運用していたが、トラブルへの対応や運用の容易さなどの点で、クラウド運用への移行を構想していた。
こうした一連の課題をどのように解決するかを局内で協議していた2019年8月、アカマイ・テクノロジーズとブロードメディアからアプローチがあり、担当者が岡山の本社を訪れ、筒井氏と佐々木氏から課題をヒヤリングする場が設けられた。
「こちらで考えていることや抱えている問題点を率直にお伝えしたところ、非常に熱心に相談に乗っていただきました」
と佐々木氏は振り返る。
Webサイトへの急激なアクセス集中によるサーバーの負荷低減
Webサイトへのサイバー攻撃に対するセキュリティーの強化
インシデント発生時のトラブル対応における迅速な運用サポート
選択した理由
課題をワンストップで解決する的確な提案
10月にブロードメディアによる正式な提案が行われた。その内容はAkamaiのプラットフォームによる最適化されたコンテンツ配信と、WAFサービスであるWAP(Web Application Protector)がもたらす堅牢なセキュリティーの実現だった。WAPは従来の製品で培われた強力なWAF機能を備えつつ、低い運用負荷で効果的にDDoSやSQLインジェクション、クロスサイトスクリプティングなどWebサイトへの攻撃に対する対策を行うことができる。また、24時間365日の有人監視サポートを含め「WAP+セキュリティパック」とし、クラウド環境の構築を加えたワンストップでのサービスとして提案した。
筒井氏と佐々木氏は技術部門と協力し、ブロードメディアからも導入の検討を進めるための情報を素早く提供することで、社内に必要性を説明することができ、12月末導入へのゴーサインが出た。
「わからないことだらけでしたが、担当者にこちらの疑問や不安点を迅速・丁寧に解消していただいたおかげで、とてもスムーズに導入作業が進みました」
(筒井氏)
CDN+WAF+運用サポートを組み合わせたワンストップの課題解決
Akamaiソリューションの運用を専門エキスパートがサポート
24時間365日の有人監視をすることで、保守・運用体制の強化
導入後の効果
AkamaiのCDNによる最適化されたコンテンツ配信とWAFによるWebサイトのセキュリティー強化。24時間365日の有人監視サポート体制によって迅速なインシデント対応とクラウド環境の構築が実現。
「Webサイトのセキュリティー対策やインフラ構築、それぞれの分野に対して専任のプロフェッショナルが対応していただけることは非常に心強く、様々な知見や最新情報が得られるので、今後のビジネスを考える上で大変参考になります。何より、将来当社の担当が異動などで変わっても、すぐに問題を解決することのできる運用体制を構築できたことは大きな収穫です」
(佐々木氏)
Webサイト上での安定したコンテンツ配信
サイバー攻撃に対する堅牢なセキュリティーの構築
各分野で専任のプロフェッショナルによる運用・監視サポート
インフラ整備による新ビジネス展開の加速
今後の活用
RSK山陽放送は今回のインフラ導入と運用体制構築をきっかけに、見逃し配信などの動画配信、局アプリの導入、放送外ビジネスへの取り組みなどを行っていく。
「CDNによってアクセスが集中してもストレスなく動画を閲覧できるようになり、WAPによる万全のセキュリティー対策によって扱うことが難しかった個人情報も扱えるようになりました。万一トラブルが発生しても、すぐにプロフェッショナルに相談して解決することができます。おかげでこれまでの環境では難しかったチャレンジが可能になりました。今後5Gの普及などによってWebサービスの大きな進化が予想されますが、それに対するしっかりとした準備ができたことはとても有意義でした」
と筒井氏は語った。
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