セイコーエプソン株式会社 様
長野県諏訪市に本社を置く情報関連機器メーカーであるセイコーエプソン株式会社様(以下、セイコーエプソン)。1942年に創業以来、「省・小・精の技術」を基盤として、人々に驚きや感動をもたらす商品の開発、製造、販売に取り組み、1975年に「エプソン」ブランド誕生後、プリンター、プロジェクターのみならず、近年はウエアラブル機器なども手掛け、業界をリードしている。
お話を伺った方
- 情報化推進部山田 真也 氏
導入いただいた商品
Akamai Dynamic Site Delivery (DSD)
ファイルベースコンテンツの配信に最適化されたソリューションです。(※同等機能を持つサービスの紹介ページにリンクします)
導入前の課題
オペレーションミスや作業担当者に依存した更新の手間
販売会社によってインフラ性能に差がある
国内一拠点からグローバルへのドライバーやソフトウェア配信することでの配信遅延
選定ポイント
グローバルのあらゆるリージョンでドライバーやソフトウェアを配信できるインフラを保有
配信インフラの信頼性
導入後の効果
グローバルトラフィックの高速化
ピークトラフィックに対する、インフラ環境負荷の軽減
配信量の周期的な増減や突発的な事象に対する、フレキシブルな対応
導入前の状況と課題
セイコーエプソンでは、グローバルの各リージョンごとに販売会社を置く体制をとっている。
Webサイトも各販売会社が独自に制作・管理しているが、ドライバーやソフトウェアについては、セイコーエプソンにて一元で製造・管理をしている。そのため、各販売会社で適切にサイト運用ができているかセイコーエプソンでは把握できておらず、特にグローバルへのドライバー配信においては多くの課題があったと、同社・情報化推進部の山田氏は説明する。
オペレーションミスの課題
- 不透明な公開状況(最新のドライバーが公開されている?/公開されているドライバーが最新?)
- 最新ドライバーを製造後、ユーザーがダウンロード可能になるまでのタイムラグ
管理の課題
- 作業の失念/漏れやミスによる影響が甚大、担当者に大きな負担
トラフィックの課題
- ドライバーを多くのユーザーに配信できるだけのインフラを、各販社で維持することが困難
これらの課題の解決を図るために、ドライバーダウンロードを一元化(ドライバーの公開もセイコーエプソンにて一元的に実施)しようとしたが、新たな課題も発生。それが、「ネットワーク帯域やサーバーに対する負荷の集中」と「ドライバーダウンロード速度の低下」である。日本国内一拠点からグローバルへドライバーを配信するため、各販売会社のサイトからのダウンロードとは異なり日本にアクセスが集中してしまう。また、サーバとユーザーの物理的距離がも遠くなるため速度も低下してしまうのだ。
オペレーションミスや作業担当者に依存した更新の手間
販売会社によってインフラ性能に差がある
国内一拠点からグローバルへのドライバーやソフトウェア配信することでの配信遅延
選択した理由
アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、と世界各地の膨大なユーザーに遅延なく安定してドライバーを配信するには、あらゆるリージョンで配信できるインフラが整っている業者を選択する必要があった。
そこで、グローバル配信、インフラの信頼性とあらゆるリージョンでドライバーやソフトウェアを高速で配信できる面で、Akamaiを検討。グローバルで17万台以上のサーバを保有しているのはAkamaiだけで、Akamaiであれば配信インフラの心配もなく、ダウンロード速度の改善もできるだろうと判断し、Akamaiの選択に至った。
グローバルのあらゆるリージョンでドライバーやソフトウェアを配信できるインフラを保有
配信インフラの信頼性
導入後の効果
「Akamaiであれば配信を全く心配しなくて良くなったことが大きなポイントです。例えば新規OS対応など「突発的な配信対応」があっても確実に配信できることです。今まではサービスの拡大や新サービスをやっていきたいときに『配信量増えるよね』『配信耐えられるかな』と心配していましたが、その心配もなくなり、サービスとしてどのようなものをつくっていけば良いかに注力できるようになりました。」
「また、Akamai導入後に新たに出てきた課題も、Akamaiで簡単に解決できました」
と山田氏は述べる。
グローバルトラフィックの高速化
- 一拠点からグローバルへの高速なソフトウェア配信により、一元管理が可能になる
- ソフトウェア配布の精度と対応速度が向上し、ユーザーはさらに安定した製品の利用ができる
ピークトラフィックに対する、インフラ環境負荷の軽減
- 各販社でのファイルダウンロードを想定したインフラ環境維持コストの削減
- 帯域やサーバリソースの占有を回避し、他運営サイトの表示高速化にも貢献
配信量の周期的な増減や突発的な事象に対する、フレキシブルな対応
- ダウンロードの多寡に応じたマニュアル対応が不要
- 新規OS対応など、突発的な一斉配信の要求へも確実に応えられる
Akamai独自の多様なオプションによる、様々な課題への迅速な解決・対応
- アクセス元に応じたコンテンツの出しわけにより、特定国からのダウンロードを防止
- 通信のSSL化による脆弱性対応で中間者攻撃を防止
- ロングテール構造におけるキャッシュ効率の改善
グローバルトラフィックの高速化
ピークトラフィックに対する、インフラ環境負荷の軽減
配信量の周期的な増減や突発的な事象に対する、フレキシブルな対応
今後の活用
山田氏は、今後のAkamaiの活用について次のように話す。
「2007年からAkamaiを利用し始め、配信でトラブルが起きたことは一切ありません。それだけ非常に信頼のおけるサービスであり、社内でも大変好評です。」
「Akamaiを利用する対象も拡大し、ダウンロードサイト以外にも配信系サービスでAkamaiのメリットを享受できるものは、どんどんAkamaiを導入していく予定です。そのためにも今後は、コンテンツ配信系のサービスの日本国内への集約を考えております。現在、各販売会社が独自でAkamaiや似たようなCDNサービスを利用しているので、全てをセイコーエプソンで契約・管理し、Webコンテンツもセイコーエプソンで作成して、Akamaiから配信することも検討しています」
会社概要
- 会社名
- セイコーエプソン株式会社
- URL
- www.epson.jp
- 本社所在地
- 長野県諏訪市
- 創業
- 1942年
- 売上高
- 10,863億円 (IFRS・連結・2015年3月期)
- 事業利益
- 1,012億円 (IFRS・連結・2015年3月期)
- 従業員
- 単体 11,930人 / 連結 71,777人 (2015年9月末)
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