日本航空電子工業は、1953年の創業以来『開拓、創造、実践』の企業理念のもと、独自の革新性・創造性に富んだ高い技術・開発力を背景に、「コネクタ事業」「インターフェース・ソリューション事業」「航機事業」の3つの事業をグローバルに展開し発展を続けています。近年のグローバル化の加速もあり、グループ会社の半数以上は海外を拠点としており、アジアを中心として海外売上は大きく伸びています。
お話を伺った方
- 航空電子ビジネスサポート株式会社 IT基盤技術部野口 哲也 氏
導入前の課題
不安定な接続性
日本のVPNアクセスサーバーへ接続できない
選定ポイント
柔軟性と拡張性の高いサービスモデル
設定変更依頼への柔軟かつ迅速な対応
リアルタイムの可視性
導入後の効果
VPN接続の安定化
アプリケーションをストレスなく使用できる
導入前の状況と課題
グローバルにビジネスを展開するうえで、信頼性が高く高速なグローバルネットワークを導入することは、必要不可欠です。しかし、海外拠点の数が増え、クラウドアクセスやモバイルワークフォースが増加している現在のビジネス環境においては、全てを専用のMPLSネットワークに頼るのではなく、長距離通信には不安のあるインターネットにも頼らざるを得ません。
日本航空電子工業においても、長距離のインターネット品質は課題の一つであり、エリアによっては回線品質による業務への影響が問題となっていました。以前は不安定ながらも現地のインターネット環境から日本側データセンタのアクセスサーバに接続して業務をおこなうことができましたが、年々通信状態は悪化し、近年は接続すらできないということもあったのです。
このような課題を解決するため、フルマネージドのサービスモデルとして提供される、AryakaのグローバルSD-WANプラットフォームが採用されました。
海外出張先から国内への接続性の悪さ
中国やインドからの接続が不安定
Aryakaによる解決
高速かつ安定したグローバルなVPN接続環境を実現するために、日本航空電子工業は、AryakaのSD-WANプラットフォームを導入しました。
プライベートネットワーク
SDN/NFVフレームワークで構成されるAryakaのプラットフォームは、不安定なインターネット・ミドルマイルをバイパスすることで、安定したレイテンシーを実現し、パケットロスを最小限に抑えます。
グローバルPoPs
お客様の拠点やリモートアクセスクライアントを、グローバルに展開されている最寄りのAryaka PoPに接続することで、Aryakaの高速ネットワークを利用することができます。
短期導入
Aryaka のネットワークは、フルマネージドのサービスモデルとして提供されるため、実装に掛かる時間は数時間程度です。
既設環境との相性が良い
導入が迅速かつ容易

導入後の効果
IT基盤技術部・野口哲也氏は、次のように話します。
「弊社でもグローバルネットワークの一部としてインターネットVPNを採用していますが、特定エリアにおいては遅延・通信制限の問題から日本への安定した通信がおこなえず、大きな課題となっていました。例えば、出張者が現地インターネット環境を利用して日本国内のデータセンターまでVPN接続アクセスを試みると、そもそも認証サーバーに接続することすらできない状態が起きていたのです。」
「海外の特定エリアでのインターネット接続についてはそういうものだと半ば諦めかけていたところ、AryakaのグローバルSD-WANプラットフォームを知り検証してみることにしました。
検証環境の準備を依頼したところ、2日程度で環境は準備され、既存のVPN構成には変更を加えることなく検証を開始できました。
検証の目的は、問題があるエリアからのVPN接続が安定してできること、そして、VPN接続後にアプリケーションをストレスなく使用できることを確認することでしたが、結果としてはどちらも即座にクリアできました。
この結果を受けてまずは特定エリアへの出張者向けに展開していくことを考えていますが、VPN接続を高速化できるようになったので、より広範囲な利用を検討していきたいと考えています。」
中国やインドからの接続が安定化
アプリケーションパフォーマンスの改善
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