スマートホテルとは何? IoTが実現する次世代ホテル

ヒーロー画像(IoTスマートホテル)

様々な業界で「IoT」が注目され、導入ならびに活用が進んでいます。そのような動きはホテル・宿泊業界においても例外ではありません。すでに「スマートホテル」などでの活用が広がりつつあり、ホテルと宿泊者の双方にメリットをもたらします。

この記事では、ホテルにおけるIoT活用の具体例やメリットなどについて、ご説明していきます。

IoTとは

イメージ(IoT)

IoTとは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」などとも呼ばれます。

様々なモノが(単なる接続だけでなく)インターネットのように繋がる仕組みを指し、モノが情報通信し相互制御することで、例えば遠隔からでも利用や制御が可能となります。

日本の法律(附則)においても、IoTの実現は「大量の情報の円滑な流通が国民生活及び経済活動の基盤となる社会の実現」と定義されています。そして、「020」で始まる電話番号のうち未割り当ての8,000万件がIoTのために使えるようになるなど、IoT促進のための流れは加速しています。

スマートホテルとは

スマートホテルは、前述のIoTをホテル運営に取り入れることによって、運営業務の効率化とともに、より良い顧客体験を提供するホテルのことです。

あらゆる設備・什器にIoTが取り入れられることで、従来では対面の必要があった各種業務は無人化され、宿泊客のスマートフォンを鍵・リモコン代わりに使えるなど、これまでのホテルの常識を覆します。

スマートホテルのメリット

スマートホテルには、どのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なものを以下にご紹介します。

1. 宿泊客の顧客体験を向上

宿泊客にとって、滞在中の快適性や利便性が向上するので、顧客満足に繋がります。

  • 瞬時にチェックイン&チェックアウトできる
  • 宿泊客のスマートフォンを鍵として使える
  • 客室の設備(照明、空調、テレビなど)を、スマートフォンから制御
  • 客室の設備を、宿泊客の好みに合わせて自動制御

宿泊滞在にかかる事務手続きの時間は削減され、ゆっくり快適に楽しめるようになるなど、滞在の質が向上します。

2. 業務効率化とコスト削減

顧客だけでなく、ホテルの運営側にとっても、メリットがあります。

  • 対面業務の無人化・ロボット化による業務効率化
  • 多言語への対応
  • 設備状況の可視化とムダ削減
  • メンテナンス性の向上

定型的な業務をロボットやシステムに任せ、限られたスタッフを効率的に配置できるなど、少人数でも施設を運営しやすくなります。

スマートホテルで使われる技術

イメージ(スマホでコントロール)

スマートホテルでは、様々な技術が用いられます。

部分的にスマートホテル化している施設も増えており、省力化・省人化されつつサービス内容が最適化されています。その中で用いられている技術について、一例をご紹介していきます。

1. チェックイン&チェックアウトの自動化

今まで対面でおこなっていたチェックインおよびチェックアウトについて、システムによって自動化・非対面化する動きが広がっています。専用アプリや予約完了メールによって瞬時に認証するので、行列の解消・密の回避などにも役立ちます。

2. スマートロック・スマートキー

従来のルームキーやカードキーに代わって、宿泊客のスマートフォンを部屋の鍵として使えます。外出時などに預ける煩わしさや、紛失リスクも無くなります。

次に述べるような、ルームカスタマイズの機能を持つものもあります。

3. スマートルームのカスタマイズ

客室や会議室において、照明や室温、カーテン、テレビなどを、スマートフォンから制御できます。

チェックイン前にあらかじめ室温を調整できたり、前回宿泊時の好みの設定内容を記憶・再利用できたりする施設も登場しています。

4. ルームサービスのリクエスト端末

ルームサービスやアメニティーについて、内線電話からではなく、客室に配備されたタブレット端末や、宿泊客のスマートフォンから注文できます。

5. センサーによる可視化や集中管理

温湿度や照度などのセンサーによって、室温や明るさの制御に用いたり、客室の状況を集中的に把握したりできます。センサーなどの情報をもとに、利用されていない客室の機器をOFFにするなど、省エネルギーでエコな施設運営を実現できます。

IoTによるスマートホテル化の注意点

イメージ(セキュリティー)

スマートホテルにおけるIoT対応デバイスの活用には、これまでご紹介したように、数多くのメリットがあります。しかし、ネットワークを用いる特性上、リスクも伴います。

例えば、脆弱なIoTデバイスがクラッキング(悪意あるハッキング)を受け、そこを足掛かりに施設がサイバー攻撃を受ける可能性があります。最悪の場合には、運営に支障を来したり、個人情報を漏洩したりするようなケースも考えられます。

このようなリスクを最小化するためには、ネットワーク構築について有線・無線(Wi-Fi)を適切に使い分け、セキュリティー設定や対策を万全におこなう必要があります。技術導入やネットワーク構築の際には、専門の知見を持つ業者へ相談・依頼するようにしましょう。

さいごに:これからはスマートホテルが標準となる

IoT市場は急速な成長をみせており、ホテル・宿泊業界においても取り入れる動きが広がっています。宿泊客と施設の双方に大きなメリットをもたらすことから、今後もこの傾向は続くと考えられています。

デジタルネイティブな人たちが社会進出していく中、あらゆる業界において、自動化やセルフサービスなどによる省力化も受け入れられつつあります。この状況は、「おもてなし」が重要視されるホテル業界でも同じです。

スマートホテル化を、単なるコスト削減の手段に終わらせてはなりません。より良いサービス・おもてなしを提供できる手段として捉え、宿泊客と施設とでWin-Winになれるようなサービス変革が期待されます。

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