映画館の映写ネットワークをWi-Fi化するメリット

映画館において運営のデジタル化が徐々に進んできており、35mm映写機の時代にはできなかったことが、色々とできるようになってきています。

その一つが、映写ネットワークのWi-Fi(無線LAN)化です。

この記事では、映写ネットワークをWi-Fi化することでどのようなメリットがあるか、ご紹介していきます。

Wi-Fi化で、テスト試写を効率化できます

テスト試写はこれまで、映写室から上映をスタートさせ、シアター内に入り、映像やボリュームの確認をおこなう、というのが一般的でした。

Wi-Fi化することにより、タブレットやノートPCを使って、シアター内から遠隔で上映をスタートさせることができるようになります。ボリュームなどの確認・調整も、そのまま遠隔でリアルタイムにおこなえます。

このように、映写室とスクリーンの往復をすることなく、各シアターのチェックや調整を、スムーズに効率よく進めることができるようになります。

またテスト試写以外にも、朝の上映チェックや上映前の舞台挨拶など、これまで映写室にいなければ操作できなかったこともできるようになります。シアター内から遠隔で、イベントの進行に合わせたリアルタイムな調整・操作を実現できます。

映画館の映写ネットワークをWi-Fi化する際のポイント

設置する際のポイントとしましては、以下に注意する必要があります。

1. 業務用に設計された適正なWi-Fi機器を選定すること

業務用途では、より高い信頼性・安定性などが求められますが、コンシューマー向け製品で応えられるものではありません。適さない不安定な製品を導入すると、トラブル対応などでかえって業務効率を下げるリスクともなりえます。

一方で業務用製品は、コンシューマー向け製品よりも優れた信頼性を有し、映画館を含む業務用途にも応えられる仕様となっています。また、セキュリティー面を含め、運営の実態に即したきめ細やかな設定などもおこなえるようになっています。

2. Wi-Fiの届くエリア(通信できる範囲)を確認すること

事前確認として、Wi-Fiの電波がどこまで届くのかも調査する必要があります。

設置後に「電波が届かない」というようなことがあると、せっかくのメリットを享受できません。事前に電波調査をおこなってから、適切な場所に、適切な数のアクセスポイントを設置することが大切となります。

Wi-Fiの業務以外での利用

ここまでご紹介したような映写室だけでなく、ロビーなどへの来訪者用ゲストWi-Fiの導入も、顧客満足の観点などから広まっています。

当社では、業務向け・来訪者(ゲスト)向けそれぞれのWi-Fi導入や改善について、無料でご相談を承っています。どんな些細なことでも、お気軽にご相談・お問い合わせください。

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