Signiant 対 Aspera 【大容量ファイル転送ツール比較 その1】

現代のビジネスにおいて、データ転送は不可欠な要素であり、常に信頼性とスピードが求められています。

主にエンターテイメント業界では、大容量ファイルの転送ソリューションとしてSigniant(シグニアント)とIBM Aspera(アスペラ)がよく比較されています。どちらも独自のアクセラレーション技術を備えており、ファイルの高速転送を実現していますが、違いはどこにあるのでしょうか?

この記事では、SigniantとIBM Asperaの両方の特徴と利点についてご紹介していきます。

主な機能の比較

SigniantとIBM Asperaは、どちらもデータ転送のリーディングカンパニーとして知られています。それぞれ独自の特徴と利点を持っており、さまざまな業界で使用されていますが、まずは主な機能を比較して見ていきましょう。

SigniantとIBM Asperaの比較表
SigniantとIBM Asperaの比較表

価格面の比較

Signiant(シグニアント)

サブスクリプションでの課金となっており、帯域幅に対して料金を請求することはありません。

Signiantをオンプレミスのストレージに接続する場合、転送は無制限、ファイルサイズや帯域幅の制限もありません。クラウドストレージを使用する場合でも、十分な許容量が含まれています。

Aspera(アスペラ)

Asperaでは帯域幅による課金制度が適用されることが多く、その場合には追加料金を支払わない限り、使用できる帯域幅が制限されます。IBM Aspera on Cloud では、独自のストレージを使用する場合でも、GBごとの転送料金を支払うことになります。

運用面の比較

Signiant(シグニアント)

Signiantのソフトウェアは、操作するすべての人にとって簡単に運用・利用ができるように設計されています。

IT・運用・クリエイティブなエンドユーザーには、それぞれ異なるユーザーエクスペリエンスが必要だという認識から、エンドユーザーが直観的にファイルの送信や共有ができるようなUIになっています。ドラッグアンドドロップで簡単に操作することが可能で、エンタープライズ向けの機能も充実しています。

Signiantのイメージ画像

Aspera(アスペラ)

Asperaの製品は、エンジニアによってエンジニア向けに設計された背景があります。

新しいパートナーやエンドユーザーが導入する際に、いくらか「複雑さが否めない」という市場の声もあるようです。

ストレージの比較

Signiant(シグニアント)

Signiantではオンプレミスとクラウドのどちらであっても、ユーザーのコンテンツは常にユーザーのコントロール下に置かれる形となっています。ストレージのバンドルや再販などはなく、独立した企業としてストレージに関する特段の縛りや制約もありません。

Aspera(アスペラ)

Asperaの製品は様々なオンプレミス/クラウドのストレージで動作しますが、IBMの提供するストレージを推奨しています。例えば、Aspera on Cloudは、デフォルトでIBMクラウドストレージと連携するような仕組みのようでが、多くの企業ではAWSやAzureを使用しているようです。

さいごに

SigniantとIBM Asperaは、どちらも優れたデータ転送ソリューションです。選択する際には、自身のニーズと要件に基づいて判断することが重要です。

Signiantは、シンプルなインターフェースと高いセキュリティを求める方に適しています。大容量なファイルの一括転送が必要な場合や、使いやすさを重視する場合には、Signiantが最適な選択肢となるでしょう。

一方でIBM Asperaは、高速性とスケーラビリティに優れています。

大規模なデータセットや遠隔地との通信が頻繁におこなわれる場合には、IBM Asperaの利用がおすすめです。様々なプラットフォームやクラウド環境で使用することもでき、豊富な機能も提供されています。

どちらのソリューションも高い信頼性とパフォーマンスを提供しており、業界でも高く評価されています。最終的な選択は、自身のビジネスやプロジェクトの要件に基づいておこなうべきであり、試用版やデモを通じて実際に使ってみた上で、比較検討することもおすすめです。

データ転送は、ビジネスの成否に大きな影響を与える要素の一つです。

ぜひ、SigniantとIBM Asperaの特徴を比較して、自身に最適なソリューションを見つけてください。

Signiantのイメージ画像

当社では、Signiant社が提供するMedia Shuttleのコア技術を採用した大容量ファイル高速配送サービス「ブロードメディア® CDN ストーク」を提供しています。

ファイル形式や容量を問わず、フォルダのまま、セキュアかつ高速にデータを送信することが可能です。豊富な導入実績で、利用ユーザーは世界190ヶ国にまたがり、50万人を超えるグローバルユーザーと2.5万以上の企業を繋げています。

メディアなど各種ファイルの運用でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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