Screenwriterの「パック機能」とは? 〜上映スケジュール作成を効率化して作業をラクに〜
映画館のスケジュール作成業務では、『毎回ほぼ同じシネアドや予告を並べているのに、なぜか時間がかかる』という状況が起こりがちです。
スクリーンごとに少しずつ違うプレイリストを作り、入れ忘れがないかを何度も確認する。週の中で同じような作業を何度も繰り返している──
そうした運用が、当たり前になっていないでしょうか。
Arts Alliance Media(以下、AAM)のTMS「Screenwriter」にある「パック機能」は、この『繰り返し作業そのもの』を減らすための仕組みであり、複数の素材(DCP)を「素材セット」として登録し、必要なときにまとめて呼び出すことが可能です。(以下、シネアド・予告・館内案内など複数素材をまとめたものを、分かりやすく「素材セット」と表記します)
この記事では、上映管理システム(TMS)Screenwriterのパック機能を使って、予告・シネアド・館内案内などのプレイリストをセット化し、スケジュール作成の手間や差し替えミスを減らす実務的な運用方法を解説します。
AAM Screenwriterの「パック機能」とは
パック機能は、『本編前の素材を1本ずつ扱う運用』から、『よく使う並びをセット単位で管理する運用』へ切り替えるための機能です。シネアド・予告・館内案内など、いつも一緒に使う複数のコンテンツ(DCP)をひとまとめにした「パック」を登録しておくことで、プレイリスト作成時には「まとめて追加」できます。
Screenwriterでは、これらのセットをドラッグ&ドロップで直感的に作成・編集できるため、専用のトレーニングがなくても現場で運用しやすいという特長があります。
あらかじめセット化しておくことで、プレイリスト作成時の手間を減らすことができ、以下の効果が期待できます。
- 作業時間の短縮(毎回1本ずつ探して追加しない)
- 入れ忘れ・重複・順序ミスの減少
- 運用の標準化(担当者による品質差を縮めやすい)
- 差し替えがしやすい(セット単位で入れ替え・更新ができる)
この運用に切り替えることで、こういった細かな負荷をまとめて減らすことができます。
同じ素材セットを週内で繰り返し利用する場合の注意点
実際の運用相談で多いのが、次のようなケースです。
- 週内に繰り返し使う「定番シネアドセット/定番予告セット」がある
- 劇場として「基本の並び順」が決まっている(例:シネアド→予告→お知らせ)
- キャンペーンやスポンサー素材の差し替えが定期的に発生する
- スクリーンごとに「ほぼ同じだが一部だけ違う」セットがある
逆に、毎回まったく違う素材を都度組む運用の場合、パック化のメリットは出にくくなります。まずは「定型化できる素材セットがあるか」を棚卸しすることがスタート地点になります。
AAM Screenwriterにおけるパックの作成手順と使いどころ
パックの作成は難しくありません。まずは「よく使う素材を入れる箱を用意する」イメージです。
- 1. 「コンテンツ」→「パック」を開く
- 2. 「新規」を選び、パック名を付ける

- 3. パックに入れたいコンテンツを「Pack List」にドラッグ&ドロップで追加する
- 4. 必要に応じて並び順を整える
- 5. 保存

これで「よく使う素材セット」を登録できました。
あとは、プレイリスト作成時に作成した「パック」をプレイリストにドラッグ&ドロップするだけで、登録が完了します。

この機能を使うことによって、以下のような使い方が考えられます。
例1:幕間上映のシネアドセットを毎回まとめて入れる
幕間上映時に毎回上映する、シネアドや予告が複数本あるなら、それを1パックにしておきます。プレイリスト作成時は、パックを入れるだけで完了します。
例2:予告編の「今週セット」を週単位で運用する
週ごとに「今週の予告セット」があるなら、週単位でパックを作ります。次週になったらパックを入れ替えるだけの運用に簡略化できます。
例3:館内案内・注意喚起などの「必ず入れる素材」をセット化する
「必ず入れる短尺」をまとめてパック化しておくと、入れ忘れ対策になります。
パック機能でつまずきやすいポイントと間違った運用例
パック機能を導入しても、うまく活用し切れないケースもあります。現場では、次のような状態が起こりがちです。
- パックを増やしすぎて、探すのが大変になる
- セットの粒度がバラバラで、再利用しにくい
- 更新が面倒で、結局その場しのぎになる
対策としては、
- 命名ルールと分類ルールを決める
- 週次で更新するセットと固定セットを分ける
- 最初は使い回し頻度の高い小さな単位から始める
例えば「シネアド全部入り」のように大きすぎるセットは、結局一部を消したり足したりしがちです。まずは頻度が高い「使い回しやすい単位」から始めるのがおすすめです。
例:定番シネアド(3〜6本)/定番予告(3〜6本)/館内案内(1〜3本)
パックは「作って終わり」ではなく、更新が前提です。更新の手間を省くには、週次で更新するセットと固定で使うセットを分けることが有効です。
まとめ:パック機能は「差し替え作業を減らす」ための第一歩
パック機能は、複数のコンテンツをセットとして再利用し、本編前の素材追加・差し替えを「セット単位」に変えるための実務的な機能です。
まずは定番セットをパック化し、命名と更新ルールを整える。それだけでも、作業時間とミスが減り、運用が安定しやすくなります。
弊社では、AAMのTMS「Screenwriter」を提供しており、TMSの導入から運用上のご相談まで様々なご相談を随時受け付けています。「自館の運用でもパック化できるのか知りたい」「どこまで効率化できるのかイメージしたい」といった段階でも構いません。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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