テレビCMオンライン送稿でよくあるミス6選|送稿前に確認したい注意点と対策

テレビCM素材のオンライン送稿は、物理メディアの作成や配送が不要になるため、素材搬入にかかる手間や時間を削減して効率化できる仕組みです。

一方で、オンライン送稿だからといって、素材をアップロードするだけで、すべての確認が完了するわけではありません。送稿期限までの余裕がなかったことで修正対応に時間がかかったり、素材の仕様を十分に確認しないまま送稿してエラーが発生したりするケースもあります。

本記事では、テレビCMオンライン送稿でよくある6つのミスと、その対策について解説します。

1.送稿スケジュールに余裕を持たずに進めてしまう

オンライン送稿は、物理メディアを作成して配送する必要がないため、搬入までの工程を効率化できることがメリットの一つです。

しかし、「オンラインならすぐに送れるから大丈夫」と考え、送稿期限ぎりぎりに素材の準備を始めるのは注意が必要です。

XDCAM配送とオンライン送稿での所要時間の違い
XDCAM配送とオンライン送稿での所要時間の違い

例えば、送稿後の確認で不備が見つかった場合には、原因の確認や素材の修正、再アップロードなどの対応が必要になることがあります。期限まで十分な時間がない場合、こうした対応に追われる可能性があります。

オンライン送稿によって物理メディアの作成や配送にかかる時間を短縮できても、素材の確認や不備への対応まで不要になるわけではありません。

送稿期限だけを見るのではなく、素材確認や、万が一修正が必要になった場合の時間も考慮し、余裕を持って準備を進めることが大切です。

物理メディア搬入とオンライン送稿の工程や所要時間の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

2.素材の仕様を十分に確認せずに送稿してしまう

CMオンライン送稿では、テレビCM素材として必要な仕様を満たしたデータを準備する必要があります。

例えば、タイムコードの開始位置や音声チャンネル数、ラウドネスなどに不備がある場合、素材検査でエラーや注意が表示されることがあります。

また、編集ソフトから書き出す際の設定によって、意図せず必要な仕様を満たしていないデータになってしまうケースもあります

そのため、素材を作成した後に「テレビCM用として必要な仕様を満たしているか」を確認しておくことが重要です。

送稿後にエラーが出てから対応するよりも、事前に確認できる項目をチェックしておくことで、送稿直前の修正や再対応を減らしやすくなります。

素材検査でよくあるエラーの原因や、エラーが表示された場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。

3.ウェブCM用の素材をそのままテレビCMに転用してしまう

すでにウェブCMとして使用している動画を、テレビCMにも活用したいというケースもあるでしょう。

しかし、ウェブCMとテレビCMでは求められる仕様が異なるため、ウェブ上で問題なく使用できている動画でも、そのままテレビCM素材として送稿できるとは限りません。

例えば、フレームレートやスキャンモード、タイムコードなど、テレビCM用の素材として確認すべき項目があります。「ウェブで配信できている動画だから問題ない」と判断してしまうと、後から修正や変換が必要になる可能性があります。

ウェブCM素材を活用する場合は、データをそのまま転用できるかどうかを確認するのではなく、テレビCM用として必要な条件を満たしているかを確認することが大切です。

ウェブCM動画素材をテレビCM用に転用する際の具体的な注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

4.送稿する素材や登録情報を間違えてしまう

素材の仕様に問題がなくても、送稿する素材そのものを取り違えてしまえば、正しく送稿することはできません。

例えば、複数のCM素材やバージョンを扱っている場合、最新版ではなく旧バージョンを選択してしまったり、別のCM素材を送稿してしまったりする可能性があります。また、素材に関連する登録情報と、実際の素材内容に相違がある場合にも、確認や再対応が必要になることがあります。

ここで注意したいのは、素材検査で問題が検出されなかったことと、送稿業務全体に問題がないことは同じではないという点です。

素材のフォーマットに問題がなくても、「送稿する素材は正しいか」「素材に紐づく情報に誤りはないか」といった確認は別途必要です。特に複数素材を扱う場合は、送稿前に素材と関連情報をセットで確認しましょう。

CM素材のオンライン運用で起こり得るトラブルについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

5.品質チェックの範囲を誤解してしまう

CMオンライン上で素材検査が行われるため、「システムでチェックされているから、素材に問題がないことはすべて確認されている」と考えてしまうことがあるかもしれません。

しかし、確認する項目によって、チェックの方法や担当する範囲は異なります。

例えば、CMオンラインの素材検査では、MXFファイルのフォーマットなどが確認されます。一方で、映像や音声の内容が意図したものになっているか、制作上の問題がないかといった内容確認まで、すべてを自動的にチェックするものではありません。

「システムが何を確認しているのか」「それ以外に誰が何を確認する必要があるのか」を理解していないと、確認漏れにつながる可能性があります。

送稿前には、CMオンライン上で確認される範囲と、制作会社やポストプロダクションなどが確認する範囲を整理し、必要な品質チェックを行うことが大切です

CMオンラインにおける品質チェックの範囲や役割については、以下の記事で詳しく解説しています。

6.送稿直前になってから利用準備を始めてしまう

CMオンラインを初めて利用する場合は、送稿するCM素材が完成してから利用準備を始めればよい、というわけではありません。

利用する素材搬入事業者の選定や申込み、ユーザー登録など、送稿前に必要となる準備があります。また、利用に必要なコードの取得など、手続きによってはすぐに完了しないものもあります。

送稿期限が近づいてから準備を始めると、利用手続きと素材の確認・準備を同時に進めることになり、余裕のないスケジュールになってしまう可能性があります。

初めてCMオンラインを利用する場合は、実際の送稿が必要になってから慌てるのではなく、あらかじめ利用開始から搬入までの流れを把握しておくと安心です。

当社サービス「CMオンライン」の場合

テレビCM素材をオンライン送稿するまでの流れ
テレビCM素材をオンライン送稿するまでの流れ

CMオンラインを始めるために必要な準備や、実際の搬入までの手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ|CMオンライン送稿のミスを防ぐには「送稿全体」を確認することが重要

テレビCMのオンライン送稿では、物理メディアの作成や配送が不要になるなど、搬入業務を効率化できるメリットがあります。

一方で、オンラインだからといって、送稿に必要な確認まで省略できるわけではありません。

送稿前には以下の6つを確認しましょう。

  • 送稿スケジュールに十分な余裕があるか
  • テレビCM用の素材仕様を満たしているか
  • ウェブCM素材を転用する場合、必要な条件を確認しているか
  • 送稿する素材や登録情報に間違いがないか
  • 品質チェックの範囲を理解しているか
  • 利用開始に必要な準備を完了しているか

CMオンライン送稿では、「素材に問題がないか」だけでなく、「送稿全体に確認漏れがないか」という視点を持つことが重要です。

事前に必要な準備や確認ポイントを把握しておくことで、送稿直前の慌ただしい対応や、想定外の修正を防ぎやすくなります。

今回ご紹介した6つのポイントを送稿前のチェックリストとして活用し、スムーズなテレビCMのオンライン送稿につなげましょう。各項目についてさらに詳しく知りたい場合は、関連記事もあわせてご覧ください。

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動画による説明

テレビCM素材の作成時に確認したいポイントを、動画で詳しく解説しています。

製品ページ

ブロードメディアでは、素材搬入事業者としてCMオンライン送稿サービスを提供しており、初めてオンライン送稿を行う場合でも、素材搬入に関するご相談から送稿までサポートいたします。

本記事でご紹介したように、テレビCMのオンライン送稿では、素材仕様の確認や登録情報の管理、スケジュール調整など、事前に確認しておきたいポイントが複数あります。送稿時のトラブルや手戻りを防ぐためにも、余裕を持った準備と適切な確認が重要です。

「初めてテレビCMをオンライン送稿する」「送稿の流れや準備について相談したい」「素材搬入業務を効率化したい」など、お気軽にご相談ください。

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