クラウドを活用したゲーム開発環境の構築とは

コロナ禍の影響による後押しもあり、ゲーム開発は、テレワークも含め様々な場所でおこなわれています。

しかし、優れたゲームの開発には、優れたコラボレーションが必要です。

ゲームデザイナーや開発者、グラフィックアーティストなど、ゲーム開発に携わる人たちは数知れず、特にグローバルパートナー間で、異なる種類のストレージ間で、簡単にファイルを共有できなければなりません。

では、クラウド活用環境での開発には、どういったサービスが向いているのでしょうか?

この記事では、Signiant(シグニアント)の利用例をもとに、クラウドを利用したゲーム開発について見ていきます。

ゲームコントローラーのイメージ

デザイナー、開発者、プラットフォームまで、大容量ファイルの共有が必要

ゲームのビルドをテスターに送る、遠隔地のアーティストがグラフィックパッケージにアクセスできるようにする、パートナーとプロジェクトファイルを交換するなど、ゲーム開発には大容量のファイルをやり取りするケースが数多く発生します。

例えば、ゲームのビルドを転送するには、その大容量のファイルを複数箇所に分散した業務拠点間で共有する必要があります。

さらに、XboxやPlayStation、Nintendo Switch、PC、モバイルなど、さまざまなプラットフォームへの変換が必要となり、厳格なテストや品質保証プロセス、マーケティング活動、配信作業などが加わると、複雑さは飛躍的に増加します。

パートナーやエンドポイント、アセット、アセットサイズの数が非常に多いため、プロセスを簡素化するファイル転送ソリューションの必要性が高まっています。

ゲーム開発環境におけるSigniantプラットフォームのクラウド利用

Signiantでは、ゲーム開発環境にSigniantプラットフォームのクラウドを提供しており、あらゆる規模のゲーム開発者が利用しています。

さて、Signiantプラットフォームによって生み出されるクラウドの相乗効果とは、具体的にどのようなものでしょうか?

まず、Signiantプラットフォームはクラウドネイティブです。

そのコントロールプレーンは完全にクラウド内で実行され、自動スケーリング、マルチテナントとなるように設計されており、リージョン全体での復元力を備えて構築されています。

このプラットフォームは、オンプレミスでもクラウドでもあらゆる種類のストレージに接続でき、3つの主要なクラウドプロバイダーであるAWS、Azure、Google Cloudはもちろん、Wasabiのような他の多くのイノベーターをもサポートしています。

またSigniant プラットフォームは、ファイルがどこに保存されていても、従業員、パートナー、各ゲームプラットフォーム、販売代理店、マーケティング代理店など、開発から販売までに必要な全ての関係者を簡単に繋げることが可能です。オンプレミスとクラウドストレージのどちらを使用する場合でも、同じエンドユーザーエクスペリエンスを実現しています。

ゲームをデザインしているイメージ

Signiant独自のメリットとは?

Signiantのプラットフォームは、オンプレミスやクラウド、あるいは様々なクラウドプラットフォーム間など、どのようなテクノロジーと組み合わせるかに関係なく、独自のサービスを提供しています。

速度

遅延や輻輳がある場合でも、クラウドストレージのエンドポイントとのやり取りやクラウドストレージ・エンドポイント間のやり取りを高速化し、Gbpsクラスの転送速度を実現しています。

信頼性

やり取りするファイルは、改変されることなく、バイト単位の精度で転送されます。障害などでファイル転送が中断した場合でも、チェックポイント・リスタートにより、障害発生時点から自動的に再開されます。

セキュリティー

セキュリティーに配慮した構成・設計によって、世界トップクラスのメディア企業から信頼されており、世界中で重要コンテンツなどのやり取りに利用されています。

制御と可視性

誰がいつファイルにアクセスしたかを、確認・制御できます。必要なすべての関係者へ、情報を常に提供できます。

シンプルさ

シンプルなUIを採用することで、管理者にとっては集中管理しやすく、利用者にとっても使いやすい設計となっています。

クラウドネイティブ実装

SigniantのSREチームがシステムを24時間・年中無休の体制で監視しているので、クラウド ・インフラストラクチャーの調達や管理にリソースを割く必要がありません。

2021年2月からの2年間で、ゲーム会社によるクラウド利用が131%増加
2021年2月からの2年間で、ゲーム会社によるクラウド利用が131%増加

Signiantでは過去2年間で、ゲーム会社によるクラウド利用が131%も増加しています。

Signiantを使用することで、ファイルの数やサイズに関係なく、少ない作業量でより簡単にファイルへアクセスできるようになります。とあるお客様では、Signiantによってクラウド上のファイル転送における操作を簡素化することで、サプライチェーン全体を効率化させ、より良いゲームを構築できる環境を整えているとのことです。

当社では、Signiant社が提供するMedia Shuttleのコア技術を採用した大容量ファイル高速配送サービス「ブロードメディア® CDN ストーク」を提供しています。

ファイル形式や容量を問わず、フォルダのまま、セキュアかつ高速にデータを送信することが可能です。豊富な導入実績で、利用ユーザーは世界190ヶ国にまたがり、50万人を超えるグローバルユーザーと2.5万以上の企業を繋げています。

メディアファイルなど大容量ファイルの運用にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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サービス紹介ページ

ブロードメディアでは、大容量ファイルを高速転送できるマネージド・ファイル転送サービス(MFT)を提供しています。

映像をはじめとする大容量ファイルを、フォルダごと国内外を問わずセキュアかつ高速に転送・共有することが可能です。ファイル運用にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください!

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