メディア業界のリモートワークに欠かせない要素とは?
コロナ禍を機に、リモートワークを推進する企業が増えていますが、この流れはメディア・エンターテインメント業界の企業にとっても例外ではありません。
大容量ファイルなどを取り扱い高頻度で流通させるメディア・エンターテインメント業界においては「ファイル流通(共有・転送)」が一つのネックとなりますが、標準的なWebベースのツールには、セキュリティー面・技術面などで数多くの問題があります。
そのような中で、リモートワーク化の流れにうまく乗れなかった企業は、ファイル流通できる体制を維持するために奔走し、多大な負荷を被ることとなりました。
メディア業界の企業にとって、このような事態を回避して先々の事態に備えるためにも、リモートワークフローを「強化」することが重要な課題となりますが、これには技術の大幅な見直しや、目前の仕事に適したツールの確保などが含まれます。
この記事では、メディア・エンターテインメント業界がリモートワークを推進するために欠かせない要素について、ポイントにまとめてご紹介します。
要素その1:高速なファイル転送ツール
メディア業界では、非常に厳しい納期へ対応するために、チーム内で大量のメディアファイルを可能な限り迅速にやり取りすることが求められます。
パートナーや共同作業者の数が多いほど、スピードは更に重要となり、メディアファイルを必要とする場所にできるだけ早く届けられるようにすることは、特にグローバルな環境では重視されることです。
リモート環境からのアクセス・作業を実現するソリューションは多くありますが、そのほとんどには、メディア企業において便利かつ必須なコアとなる「ファイルの高速転送」機能がありません。
リモートでの作業には、独特のプレッシャーがつきものです。チームメンバー内で送信されたばかりのファイルが、次の作業者へすぐ届いたかを心配するような事態は、避けなくてはなりません。
要素その2:転送するファイルの容量制限がない
メディア業界では、他の業界に比べてファイルサイズが飛躍的に大きくなっており、4Kや8Kなどの新しいフォーマットで作成されるメディアファイルが増えると、ファイルサイズはさらに大きくなります。
しかし、ファイルサイズが大きくなるにつれて、ツールの制約を受けやすくなり、ファイルサイズ制限のあるツールは使えなくなります。そのため、他の業界で一般的に使われているリモートツールでは、映画スタジオ、テレビ局、ゲーム開発会社などといったエンターテイメント企業のワークフローをサポートできないことが珍しくありません。
リモートワークソリューションの威力は、究極的にはその柔軟性にあります。ファイルサイズを理由に、チームが送信・共有できる内容を制限されるソリューションでは、目的を達成できず、リモートコラボレーションの大きな妨げとなります。
要素その3:簡単かつ強力なWebベースの管理ができる
IT部門の担当者にとって、様々な国や都市で業務をおこなう従業員を管理するために、直感的で操作しやすい集中管理ツールは必要不可欠です。
リモートで作業する場合、エコシステムが混沌としていてはいけません。特に、オペレーションマネージャーが利用者のデスクに出向いて問題に対処できないような場合はなおさらです。チームやパートナーが分散するほど、管理責任を効果的に整理して委任することが重要になります。
そのためには、使いやすくシンプルなWebベースのソリューションがなければ、事態はすぐに混乱してしまいます。
要素その4:強固なセキュリティー
ここまでいろいろな要素を取り上げてきましたが、ファイル転送・共有ソリューションが備えるべき最も重要な機能は、セキュリティーです。
近年では、大手メディア企業が大規模なセキュリティー侵害に見舞われ、生産性の低下や評判の失墜を招き、結果として収益の損失にも繋がっています。
他の多くの機能と同様に、ソリューションを選択する際には、徹底したセキュリティー対策が必要です。これにより、不正なアクセスが発生しないようにしながら、リモートアクセスの素晴らしいメリットを享受できるようになります。
さいごに【メディア業界に即したツールで効率化を】
コロナ禍での業務は、誰にとっても予測不可能であったことは間違いありません。
業界が以前の状態に戻る兆候は、ありません。これからは、ビジネスの変化へ迅速に対応できるSaaSソリューションを利用することで、リモートワークフローの強化に注力することが必須となっていくでしょう。
リモートワークは単なるトレンドではなく、完全に消えていくものでないことは間違いありません。
そこで必要なのは、業界がリモートワークを可能にするために、特性に応じて業界向けに設計されたツールです。
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