字幕付きテレビCMの重要性とオンライン送稿の最新動向【2025年版】〜字幕付きテレビCMはなぜ求められるのか？〜

2025年、テレビCMを取り巻く状況は大きく変わっています。特に、以下の点が注目されます。

字幕付きCMの普及
CMオンライン送稿に関する環境の変化

広告主クライアントがテレビCM視聴者とより良いコミュニケーションを築くためには、アクセシビリティへの対応がもはや「任意」ではなく「必須」となりつつあります。

この記事では、制作扱い広告会社および広告主企業の方々向けに「字幕付きCMとオンライン送稿の最新状況」について最新の業界共有会の情報をもとに整理し、今後取り組むべきポイントをわかりやすく解説します。

CMオンライン受入局数、ほぼ完全導入へ

2025年6月18日時点で、全国186局（地上波・BS・CS含む）がオンライン送稿に対応しており、CMオンラインの運用開始から約8年で、民放連加盟局の全137局に対して100%導入完了しています。

CM素材オンライン運用の推移（2025年6月18日時点）

2017年の5,419本から始まったオンライン送稿ですが、2024年度には65万本超にまで達するほど、劇的に普及しています。

現在ではほとんどのCM素材がオンラインで搬入され、制作扱い広告会社および素材搬入事業者ともに、DX化された運用フローが定着しています。

『字幕付きテレビCM』の導入率と広告主の動向

字幕付きCMの導入率は、東名阪のナショナルクライアントを中心に広がったことで12%(2025年5月時点)となっており、広告主は右肩上がりで増加しています。

テレビを視聴する環境が多様化する中、字幕付きCMのニーズが急増していることがわかります。

CM素材オンライン運用および字幕付きCMの最新状況
(JAAA主催の情報共有会資料より)

字幕付きCMの比率

2024年3月：10.5%
2025年5月：12.0%（上昇傾向）

字幕対応広告主数

2025年5月：105社が導入（前年同月比で増加）

字幕対応が「社会貢献」や「配慮」の範囲を超え、ブランド評価・企業姿勢を示す重要な要素として視聴者に受け止められつつある現状が、見えてきています。

字幕付きCMが求められる3つの理由

1. 音声なし環境でも情報が伝わる（多様な生活者に届くCMを実現）

公共空間・通勤電車・オフィスなど、音を出せない環境でのテレビ・動画視聴は一般化しており、字幕があることで情報の受け取り精度が格段に向上します。

2. ESG/CSR対応として評価される

聴覚障がい者や高齢者、多言語話者への配慮が、企業姿勢として評価される時代。字幕付きCMは、広告と企業の社会的責任を結びつける有力な手段です。

3. 広告効果（認知・理解・記憶）の向上

複数の調査により、字幕付きCMは認知率・理解度・記憶定着率が向上する傾向が示されています。感覚ではなく、数値的にも有効性が裏付けられつつあります。

日本広告業協会による字幕付きCMの制作・送稿支援情報の提供

字幕付きCMの普及を後押しするため、日本広告業協会では「字幕付きCMポータルサイト」を開設しています。制作・搬入に関するガイドラインや事例が公開されていますので、ぜひご参考ください。

参考リンク

日本広告業協会「字幕付きCM PORTAL WEB SITE」

字幕付きCM通信(2025年5月15日版) — 字幕付きCM通信 2025年5月15日版 (PDF版はこちら)

さいごに：字幕対応・オンライン送稿の課題、私たちが解決します！

字幕付きテレビCMの導入は、広告効果の向上だけでなく、企業の社会的責任やブランド価値を高める重要な取り組みです。オンライン送稿の普及により、字幕対応もよりスムーズにおこなえる環境が整いつつあります。

当社ブロードメディアでは、CMオンライン送稿に関わる素材管理からフォーマット変換、字幕データ対応、納品代行までをワンストップで提供しています。

「字幕付きテレビCMの対応を検討しているが、何から始めればいいかわからない」
「送稿局ごとに仕様が違って困っている」
「CMDeCoの運用が複雑で、社内対応が追いつかない」

こうしたお悩みをお持ちの制作扱い広告会社様・広告主様へ、業界動向に精通したスタッフが、貴社の課題に合わせて最適な運用をご提案いたします。

導入事例や字幕制作の流れ、料金体系などの関連記事も同ブログ内に掲載していますので、ぜひご参照ください。

また、地方広告会社向け価格帯など個別相談にもご対応していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。