テレビCM素材 オンライン運用でのトラブルは...?
テレビCM素材のオンライン運用が始まってから、数年が経ちました。
それまでの物理メディアでの輸送から、インターネットでの搬入に変わったことで、新たにトラブルやミスはなかったのでしょうか...?
結論:送稿不可などのトラブルはなし!
当社(ブロードメディア)の送稿システムをご利用いただいている中では、
- 「送稿ができなかった」
- 「急遽XDCAMコピーに差し替えて搬入した」
などといったトラブルは、今までございません。
放送局側における通信環境の都合によって、送稿に時間がかかるケースはありましたが、そのような場合にも問題なく送稿を完了できています。
でも注意すべき? 送稿前にトラブルが潜んでいる可能性も...
ただし、配信用MXFファイルの作成機材に問題が生じたことによって、放送局での搬入チェックに引っかかってしまった...という事例は過去にございました。(※送稿システムやオンライン運用自体の問題ではありません)
その中からいくつか、具体的なケースをご紹介させていただきます。
ケース1:エンコード不良
CMオンラインシステムでの素材検査が【〇】だったにも関わらず、搬入した放送局側から「CMを取り込めなかったため、素材を送り直してほしい」と言われた。
このケースでは、制作会社様・ポスプロ様においてCM素材をMXFファイルにエンコードした際に、問題が発生した可能性が高いです。
稀に、放送局側の送受信サーバーとの相性問題により、放送局側でCMを取り込めない事象が発生しています。エンコードした際のソフトウェア・バージョンをお確かめの上で、実績のあるソフトウェア・バージョンご利用いただくことで、回避できることが多いです。
※CMオンラインシステムでの素材検査は、ソフトウェアによる素材フォーマットのチェックです。こちらは品質の担保をするものではなく、あくまで参考情報とさせていただいております。
ケース2:記載情報の不備
CM素材の搬入後、放送局側から「メタデータとクレジット情報に相違があるので、素材を送り直してほしい」と言われた。
このケースでは、メタデータ(XMLファイル)もしくはクレジット(MXFファイル)のいずれか記載情報に問題または不備がある状態で、オンライン送稿を実施した可能性が高いです。
この場合には、メタデータにおける必須項目の記載情報を再度確認の上、修正する必要があります。
CMDeCoの仕様においては、同じ10桁CMコードならびにCM素材名の再利用・再度登録ができませんが、一度放送局へ搬入した素材メタデータに不備があった場合にも同様です。そのため、新たに10桁CMコードを取り直し、素材名に【訂】【再】【訂】といった文字を末尾に付けて、再度送り直しを実行します。
...など、この他にもうまく搬入できなかったパターンを見ていくと、「後工程の不備」が原因となっている場合が多くみられます。
後工程が不安な場合は、代行サービスの利用も検討しましょう
後工程について、素材搬入事業者にて代行サービスを提供している場合があります。
もちろん、弊社でも代行サービスをご提供しています。
OA用のファイル作成やメタ登録、システムへのアップロードなど、一部作業を搬入事業者に任せてしまうのも、トラブルを防ぐひとつの手です。
大きな運用の変化に、不安は付きものです。
何かご不明な点があれば、搬入事業者にお気軽にお問い合わせください。
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資料による説明
CM素材のオンライン送稿におけるトラブルや問題について、発生事例およびそれらの対応・解決策をご紹介しています。ぜひ参考までに、ダウンロードしてください。
製品ページ
ブロードメディアでは、CMオンライン送稿サービスを提供しています。
ファイルフォーマットからオンライン送稿までのワンストップ対応で、 CM送搬入業務を迅速かつ低コストでご提供します。
当社は長年に渡りコンテンツ配信事業を展開しており、大規模な配信設備を有しています。
また自社でオンライン送稿システムを開発し、安全で効率的な自動業務運用を実施することで、低コストを実現しました。
CMオンラインをご検討の際には、ぜひお問い合わせください。