テレビCMオンライン運用の最新状況と課題対応 Vol.3
この記事は前回(第2弾)までに引き続き、一般社団法人 日本広告業協会様(以下、JAAA)および広告EDIセンター様(以下、敬称略)によるご協力のもと、テレビCMオンライン運用における最新状況と課題への対応について、全3回にわたってご説明する最終・第3弾です。
オンライン送稿の受入局数は増え続けており、民放連加盟136局＋BS(民放連未加盟)3局とCS 27社46局の総計185局においてオンライン運用が開始済みとなっています。（2023年8月31日時点、広告EDIセンター調べ）
受入局がほぼ全局に到達しようとする中、実際にオンライン運用を始めるには、どう進めていけばよいのでしょうか？
前回の第2弾ではオンライン運用の"導入編"として、テレビCMオンライン運用の具体的なメリットとともに導入手順についてご説明しましたが、今回の第3弾では"実務編"として、オンライン運用(送稿)時における広告会社の仕事についてご説明します。
オンライン送稿時における広告会社の実作業とは？〜広告会社・制作担当の場合〜
前回の記事では、オンライン送稿に利用する2種類のシステムへの申し込み・登録についてご説明しました。今回は、それらのシステムを使って実際にどのような作業をしていけばいいのかをご説明します。
まずは、広告会社・制作担当の場合の進め方です。
- 広告会社(制作担当者)は、局搬入用のMXF(動画ファイル)とXML(メタデータ)を準備します。
- 素材搬入事業者のシステムに素材をアップロードします。
(※制作会社、ポスプロ、素材搬入事業者に外部委託することもあり) - 素材アップロード時に、CMDeCo上で素材を扱う権限を付与するため、広告会社媒体担当者をシステムに登録します。
広告会社・制作担当の実施領域は、下記の図の赤枠部分になります。
オンライン送稿時の広告会社の実作業とは？〜広告会社・媒体担当の場合〜
続いて、広告会社・媒体担当の場合の進め方です。
広告会社(媒体担当者)は、素材搬入事業者システムで媒体扱い広告会社担当者に指定された後、CMDeCoでCM素材の確認や送稿担当者の指定をおこないます。
- 広告会社(媒体担当者)は、広告主からCM送稿に関する指示を受けます。
- CMDeCoにアクセスし、CM素材を確認します。
- CM素材を放送局に送る人(送稿担当者)を、CMDeCo上で指定します。
(※当人が兼務する場合が多い)
広告会社・媒体担当の実施領域は、下記の図の赤枠部分になります。
広告会社の媒体担当は、CM枠をバイイングした人とCM素材を放送局へ送る人に分かれますが、多くの広告代理店では兼務されているケースが多いようです。
オンライン送稿時の広告会社の実作業とは？〜広告会社・送稿担当の場合〜
最後に、広告会社・送稿担当の場合です。
- 広告会社(送稿担当者)は担当営業などに、CM素材の割付情報や送稿予定日を確認します。
- CMDeCo上で、CM素材を確認します。
- CM素材の割付や放送局を指定して、素材搬入指示をおこないます。CMDeCoから素材搬入指示(再搬入指示)が届き次第、素材搬入事業者システムが、指定素材を指定放送局へオンライン送稿します。
オンライン送稿時の広告会社の実務をまとめると・・・
今回は、CMオンライン運用(送稿)に関わる広告会社の実務について、制作担当、媒体担当、送稿担当の3業務に分けてご説明させていただきましたが、まとめると下記のようになります。
制作領域であるCM制作担当と素材搬入事業者とは密接な関係があり、システムの操作方法についてご不明な点があれば、当社までお気軽にご連絡・ご相談ください。
※媒体領域についてもわかる範囲でお答えできますが、詳細はCMDeCoを運用する広告EDIセンターへ直接お問い合わせいただけると、よりスムーズかと思います。
広告会社媒体担当者が送稿指示をかけるCMDeCo上の機能については、ブログの別記事にて後日詳細にご説明する予定です。
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動画によるご紹介
テレビCMオンライン送稿について、動画でご説明しています。
製品ページ
ブロードメディアでは、CMオンライン送稿サービスを提供しています。
素材搬入事業者としてテレビCMへの字幕制作(付与作業)に対応しており、協力会社を通じて字幕付きOA原版作成が可能です。
初号をお渡しいただければ、字幕制作(付与作業)からオンライン搬入(局納品)まで、ワンストップで対応いたします。
何かお困りの際には、ぜひお気軽にご相談ください。
